自宅保育はこどもにとってかわいそう?
自宅保育、かわいそうではありません。
もちろんデメリットも存在しますが、自宅保育にしかないメリットがたくさんあるからです。
子どもと過ごせる時間は人生の中でほんの一瞬。その瞬間を親子で濃密に過ごせることは最大のメリットです。
末っ子を3歳まで自宅保育した経験から自宅保育のメリットやデメリットを解説します。
私が自宅保育を選んだ理由
我が家は3人のこどもがいます。
現在小学2年生と幼稚園年長の男の子、2歳の女の子の3人です。
上の2人を出産したときは育児休暇を取っていたので、満1歳から託児所や保育所などに通園していました。
仕事や家事に追われてバタバタと過ぎていく毎日、気づけば上の子たちは大きくなっておりました。
1~3歳の成長が著しい時期を、もっと近くで見ていたかった・・・
という思いから3人目を授かったときに仕事を退職。
今回、3人目の末っ子ではじめて自宅保育を経験しました。
自宅保育のメリット
自宅保育はこどもと過ごす時間が多い
園に通うこどもたちは、平日の日中はほぼ親と離れてすごしています。
ワーママ時代のわたしは、こどもと過ごせる時間は朝夕のみ。
しかも朝夕は身支度や夕飯、入浴などで忙しく、一緒に遊ぶ時間はほぼありませんでした。
現在は24時間こどもと一緒にいます。
朝夕の時間帯は、現在もバタバタと忙しくしていますが日中は2歳の子と遊ぶことができます。
また、上の子たちは小学2年生と幼稚園の年長ですが、学童は利用せず自宅で宿題を見たり習い事への送迎をすることができ、上の子たちとの時間も大事にできています。
自宅保育なら教育方針は親次第で自由にできる
幼稚園や保育園などは、選ぶ園によって教育方針は大きく異なります。
たとえば、モンテッソーリ教育を重んじる園であったり、お寺や教会など宗教を母体とした教育をしている園など多岐にわたります。
通園可能な範囲にある園の教育方針が自分の考えとマッチしていれば問題ありませんが、中には合わないこともあります。
自宅保育であれば、おうちモンテッソーリをしてみたり、毎日お外遊びを大事にしてみたり、リトミックや英語に力を入れてみたり、誰に合わせることもなく自分の教育方針を貫くことができます。可能性が無限にあるこどもの発達を、親自身の想いを込めて身近で見届けられるのはとても楽しいです。
自宅保育は病気のリスクが少ない
通園し始めると感染症にかかるリスクが一気に高まります。
いずれは集団生活をすることになるので、いつかは通る道。
しかし、低年齢であるほど重症化しやすい病気は多くあり、言葉も解せないこどもの体調不良はとても不安です。
まだ「痛い」「気持ち悪い」など体調不良を言葉にして表してくれないので、看病するのが大変。
自宅保育であれば、集団生活ほど密にほかのお子さんと接する機会は少ないので感染症のリスクは低くなります。
上の子たちは満1歳から集団生活をしていたのですが、鼻水が垂れているのは当たり前。
出勤した直後にお迎え要請があったり、日々、園からの着信におびえながら仕事をしていました。
自宅保育の今は、少しでも体調が悪ければ自宅でゆっくり過ごしたり、通院もすぐにできます。
自宅保育は保育料がかからない
保育園に通園する際に必要な保育料。
3歳児以降は無償化の対象になっていますが、2歳までは保育料がかかります。
自治体によって保育料は異なりますが、どこも決して安くはありません。
短時間のパート等では、せっかくの給料が保育料にほとんど取られてしまう事態にもなり得ます。
自宅保育のデメリット
ここまでメリットを述べてきましたが、もちろん自宅保育にデメリットも存在します。
母親にとって自分の時間がない、辛いと感じることも。
「自分の時間がない」
これは自宅保育している親たち、ほぼ全員が思っていることではないでしょうか。
常にこどもと一緒にいるので、一人になる時間が全くありません。
お昼寝のときは自由じゃない?
とはいえ、お昼寝はいつ始まって、いつ終わるのかわからない。
下手に活動して、物音で起きてしまったときのあの落胆感は言うまでもありません。
夜間も夜泣きをして起きてしまう子もいるでしょう。
朝早く起きても、母が隣にいないことに気づいて一緒に起きてしまったり。
確実に誰にも邪魔されない時間、は皆無なのです。
みんながんばってるよね~。
自宅保育はプロ目線の支援が入りづらい
自宅保育をしていると、同世代の子と比較する機会が少ないので、困りごとに気づきにくいというデメリットがあります。
先生などのプロの目線が入らないので、家族が気づかないと異変や発達の遅れなどに気づきずらくなります。
また、困っていたとしても相談する相手がいなかったり、誰に聞けばよいのかわからないという人もいるかもしれません。
とくに1人目の子育てにおいては、経験による比較もできないため不安になるかもしれません。
トイレトレーニングが大変
トイレトレーニング。自宅保育組の大きな課題です。
通園している子たちも、園任せにしていいわけではないので自宅でも取り組んでいくのですが、日中のほとんどを園で過ごしているこどもたちはトイレの回数も自宅より園でのほうが多くなりがち。
周りのお友達がトイレやおまるで用を足す姿を間近で見られるので、通園しているほうがオムツ外れのきっかけはつかみやすいです。
上の子たちは1歳から通園していたのに4歳までオムツだったけどね・・・笑
2歳になった娘もそろそろ始めていきたいなと思っています。
最近は、トイレを意識してくれそうな絵本を読んで、少しずつトイレに意識を向けるようにしています。(めちゃくちゃ低レベルなトイトレ・・・)
ま、いつかはオムツとれるからね!慌てない慌てない。
自宅保育を楽しむコツ
地域や園などの親子教室に参加する
わたしが自宅保育をしていて楽しいな~と一番感じる瞬間は親子教室に参加しているときです。
現在利用しているのは、児童館(支援センター)の親子クラブと、公立保育所の親子教室、上の子が通園している幼稚園の未就園児クラブです。
親子教室の流れはどれも以下のような感じ。
- 名前を呼んでお返事する(〇〇ちゃーん、はーい!)
- 体操(アンパンマン体操や、Eテレの歌など)
- その日ごとの活動(絵の具あそび、リトミック、粘土あそび、工作など)
- 絵本の読み聞かせ
- おわりの挨拶
親子で保育園に通園しているような感覚になれ、参観日みたいなうれしい気持ちになれます。
絵の具や小麦粉粘土など自宅では準備や片付けをするのが大変なものを行ってくれるのがとても魅力的。
後片付けの心配をせず遊べるのはとても楽しい!
保育園での活動に似た刺激が得られます。
同年代のお子さんたちとの交流も得られるので、こどもにとっても新鮮な時間です。
担当の先生ともお話する機会ができるので、発達に不安があったり、育児のことで悩みがあるときは相談することもできますよ。
孤独になりやすい自宅保育では、周囲とのかかわりがとても大事になります。
親子教室は募集期間が決まっており、定員になると締め切られてしまうことが多いので、募集を見逃さないように、児童館や市のホームページをチェックしておきましょう!
時には息抜きをする
思い切って息抜きをする日や時間を作るのが得策!
わたしは実母が比較的近くにいるのですが、2歳の娘は懐いてくれずあまり預けることはできていません。
ときどき、民間の一時預かりを利用させてもらっています。
娘は一時預かり中、ほぼ泣いてすごしているようで、申し訳なく感じる場面もありますが、いずれは離れる時が来るもの!心を鬼にして笑顔で「あとでくるね~!」と言って置いてきています。
家にもどって猛烈に家事をこなす時もあれば、そのままショッピングモールへ行って自分の休息に充てるときもあります。
離れて過ごしたあとは、いつも以上にわが子が可愛くみえるよ!
お昼寝中は母も休む
お昼寝中は母も休んでしまいましょう。
どうせバタバタ家事をしたら、起こしてしまうかもしれません。
最近は、Amazonプライムでプライムビデオを見ることにはまっております。
スマホでも見ることができるので、寝ている横でワイヤレスイヤホンをつけて視聴することもできますよ。娘が起きそうになったら急いで画面を臥せて寝たふりキメてるよ!
漫画を読んだり、小説を読んだり、それぞれ好きなことに充ててすごしてくださいね。
自宅での遊びを充実させる
我が家はおもちゃの少ないくらしを心掛けているのですが、自宅保育する上ではおもちゃがあるほうが楽かもしれません。
おもちゃのサブスクをこれまで3社利用して、手持ちのおもちゃの足しにしてきました。
おもちゃのサブスクといえば、認知度の高いトイサブの公式サイトを見てみてください。 リビングは小物のおもちゃを置いているのみですが、こども部屋には鉄棒とジャングルジムを置いています。雨の日などに体力を消耗できるような大型玩具も少々あるといいですよ。
満足度のハードルを下げて、自分をほめる
これ大事!!誰も褒めてくれたり感謝してくれないもんね。
あれもできなかった、これもできなかった・・・・と思いがちな育児。
家のことをしながら、自宅で保育しているので当然。
1日、ケガをすることなく無事に過ごせれば満点!
こどもの笑顔が見られたらOK!
横に洗濯物の山があっても、夕食はお惣菜でも、部屋の隅にホコリが溜まっていても、気にしてはいけません!
まとめ:自宅保育はかわいそうではない。
自宅保育は、かわいそうではありません!
こどもにとって母親や父親と過ごす時間はとても幸せな時間です。
通園には通園の良さがあるように、自宅保育も良い点はたくさんあります。
どちらを選んでも、ママやパパが笑顔で過ごせているのであればOK!
せっかくなら、楽しく自宅保育していきましょう。