子育てしながら働くのはとても大変。
すぐに熱を出してしまう子どもに、イライラしてしまったり、職場に対して申し訳ない気持ちになってしまったり。
わたし自身、長男と次男はそれぞれ1歳のときに復帰して正社員(OT)として働いていました。
また、元同僚であるママさんOTが転職した場所についての情報もよく耳にします。
どんな職場だと子育てしながら働きやすいのか、自身と友人たち10人以上の体験をもとに考察してみました。
あなたにピッタリの職場が見つかり、育児も仕事も充実しますように!
ママさんOTにおすすめの就職先
わたしは現在、自宅で専業ライター(当サイトの運営と他サイトの記事執筆)をしています。
今後、OTとして就職する際は以下の施設を考えています。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションで働く友人からの情報です。
メリット
- 授業参観などの行事はあらかじめ、ご本人(ご家族)と相談してケアマネに連絡すれば変更してもらえる
- 急な体調不良等は、「お休み」でOKな患者さんと、代行で別スタッフが行く場合がある
- 自宅から直行直帰(勤務先による)できるので、時間を有効に使える
デメリット
- 「訪問1件 〇〇円」の報酬の場合、移動距離が長いと損
- 他のスタッフと顔を合わせる機会が少ないので相談しづらい
私が今、OTとして働くなら訪問看護ステーションでのパートを選ぶと思います。
訪問リハビリは、対象者さんの生活や人生が目の前にあり、「その人らしさ」を理解しやすい環境です。
障害や疾患だけでなく、心理的な面やQOLに焦点を充てたい方にはとても向いている現場です。
勤務先によっては、自宅から直行直帰できるため、移動時間が削減できます。
ただ、ほかのスタッフとの関わりが少ないので、困ったときに相談する相手ができないかもしれません。
臨床経験が少なくとも3年以上あり、自分でリハビリ内容を模索したり勉強を深められる人におすすめです。
小規模なデイサービス
メリット
- アットホームな雰囲気でなじみやすい
- リハビリよりも入浴や食事を目的としてきている方が多い
- デイサービスであれば、リハビリが必須ではない
デメリット
- 急に休んだ時に、出勤しているスタッフの仕事が増える
人数が少ない分、アットホームで和気あいあいとした空気になりやすいです。
その反面、スタッフ数が少ないということはもしも自分が休んだ際には出勤している人への負担が増大してしまいます。
管理者や上司が常に近くにいるため、何か困ったことがあってもサポートしてもらいやすい環境なのでOTとしての経験が浅いママOTさんにはおすすめです。
リハスタッフの多い総合病院
以前働いていたのが、リハスタッフの多い総合病院でした。
実際に育児をしながら勤務していて、メリットもデメリットも両方感じていました。
メリット
- スタッフ数が多いので急に休んでもなんとかなる
- 同じ境遇のママやパパも多いので相談に乗ってもらいやすい
- スタッフが多い=リハビリが活発なので勉強になる
- 福利厚生が恵まれていることが多い
デメリット
- リハビリの重要性が高い(リハビリ目的での来院が多い)ので責任を感じやすい
- 幅広い疾患に対応するために勉強が欠かせない
OTとしての経験がまだ浅く、今後も学びを深めたいという向上心が高い人は、リハビリスタッフの多い病院勤務もおすすめです。
スタッフの人数が多いと、急な休みの際も対応できる他スタッフが見つかりやすいというメリットがあります。(もちろん、代行してもらったスタッフへの感謝は忘れずに)
大学等の教育機関
友人が務めているのが大学や短大などの教育機関。
講師や准教授として勤務しています。
メリット
- 授業は休講とし、別日に振り替えてもらうことができる
- 研究がメインの職場であれば自分のペースで仕事ができるので、融通が利く
デメリット
- 臨床経験だけでなく、教育や研究においての知識が必要
- 就職先が見つかりにくい
教育機関への就職は狭き門で、公に募集していることが少ないため、転職することは難しいです。
ただ、自分の出身校であれば現職の教員の方に声をかけたりすることでタイミングが合えば就職できるかもしれません。
教育や研究に興味がある方にはおすすめです。
就職や転職時に確認するポイント
同じ境遇の主婦やママさんの数
同じ境遇のママさんが多数務めているところは、前例があるため働きやすいでしょう。
急に休んでしまうことも、「お互い様」なので助け合って働くことができます。
独身者が多い職場では「私ばかりが迷惑をかけている・・・」と思ってしまいがちなので、なるべく同じような年齢層のママがいるところが良いです。
直属の上司や施設長が育児に対して理解があるか
同僚だけでなく、直属の上司や施設長などの考え方も大切です。
もちろん、休まずに出勤できることが望ましいですが子どもがいると想定外のことがよく起こります。
そんなときに「家族を大事にして」と心から言ってくれる上司の存在は大切です。
見学や面接時に、急な休みへの対応方法を確認しておきましょう。
自宅や保育園等からの距離
できれば自宅や預けている園などから距離が近いことをおすすめします。
出勤中に電話がかかってきて呼び出されることは珍しくありません。
災害時等のお迎えも、時間がかかると親子共に不安が募ってしまいます。
育児をしながら仕事をつづけるコツ
わたしは長男を出産後、1年で仕事復帰して数か月後に次男を妊娠。
2度目の育児休暇を経て、長男2歳10か月、次男1歳の時に再度復帰しました。
時短勤務を利用して16時~16時半に帰宅という生活を続けていました。
3人目を希望していたこともあり、長男が5歳、次男が3歳のときに同一法人内でパート勤務に切り替えました。
仕事と育児を両立していた頃のわたしと同じ境遇の方宛てに、続けるコツを以下にまとめます。
どちらも100%を求めない
当時、私が疲弊してしまっていた要因の一つが、「仕事も育児もどちらも完璧にこなしたい」と思ってしまっていたことが挙げられます。
体力がある方なら、可能かもしれません。
どちらも100%ということは、100+100=200%になるんです。
200%の力で生活していたら、人間は倒れます。
50+50=100%で自分を褒めてあげることが大事です。
時短家電やサービスは積極的に利用する
家事や育児を50%の労力に減らすためには、時短家電や外部のサービスを利用するのが絶対条件です。
具体的には以下のようなサービスを取り入れるのがおすすめです。
- ファミリーサポート
- ミールキット
- 冷凍の幼児食
- 宅配サービス
- 食洗機や洗濯乾燥機
正社員にこだわらずパートも考慮する
作業療法士は幸い、就職先に困りにくい職業です。
現在働いている職場や勤務体系にこだわらず、無理そうだなと思った場合は転職やパートへの変更を考えてみてください。
心身ともに疲弊しきってしまってからの脱却は難しくなります。
もし現状がストレスになっているなら、「逃げる」も大事ですよ。
利用したことのある転職サイト
退職まで約13年間、同一法人で働いていたので転職経験はありませんが、一度転職活動をしたことがあります。
そのときは、PTOT人材バンクを利用しました。
スタッフが見学や面接の日程調整をしてくれるのでとても助かりました。
連絡はしつこくないかしら?
転職活動を辞める際は連絡し、「今後の紹介は不要です」と伝えるだけで終わることができました。
まとめ
OTのママさんが働く場所の選択肢はたくさんあります。
まずは、いろいろなところに見学に行ってみて職場の雰囲気や対応をよく確認してみましょう。