こどものごっこ遊びは、それぞれの子の性格や発達段階によって異なりますが、一般的には3歳から7歳くらいまでが最も活発な時期とされています。

永遠に続くごっこ遊び…うまく対応できるコツはある?
ごっこ遊びは発達を促すためにも大切な遊び。
大人のストレスには上手く対応しながら、付き合ってあげましょう。
疲れてしまう人必見!ごっこ遊びに付き合うコツ

ごっこ遊びが発達のために大切、とわかっていても大人にとっては苦痛に感じてしまう場合もあるでしょう。

私もすぐに眠たくなってしまうのよね~
ここからは、こどもと一緒にごっこ遊びを楽しみながら、大人が疲れないためのコツを紹介します。
1.おとなは赤ちゃん役や病人役など楽なものを選択する
ごっこ遊びをするときに、お世話される立場にある役柄を選択するのがおすすめです。
- 赤ちゃん役
- 病人役
- 王様役
できる限り動かずに済み、横になって休憩しているだけでも楽しく遊んでくれます。

本気で寝てしまわないように注意が必要です。(私)
2.ぬいぐるみや音楽など小物を利用する
ぬいぐるみや人形に役割を持ってもらい、一緒に遊ぶとママやパパの役割が減るかもしれません。
ぬいぐるみと一緒に遊ぶことを覚えてもらうと、ママやパパが遊べない時にも一人でごっこ遊びを展開できます。
特に小さな子は同じ遊びを繰り返すので、大人は疲れてしまうことも多々。
そんなときは音楽を流してダンスをしたり、歌を歌ったりしてほかの遊びに移行するのも一つの手段です。

よくアレクサに歌ってもらっています!
3.ごっこ遊びの制限時間を決めてがんばる
永遠に続くごっこ遊び、ずっと付き合い続けるとストレスを感じてしまいます。
「20分だけがんばる」など自分の中で目安を決めてその間全力で対応しましょう。
全力で対応してくれた時間があれば、子どもも比較的満足してくれます。
4.ごっこ遊びから実際の家事に誘導しながら遊ぶ
役になりきったまま、「そうだ!お洗濯をしましょう♡」と言って洗濯物畳みをしたり、料理の手伝いをしてもらうのも良いでしょう。
「お母さんごっこ」にすると、一緒に家事を手伝ってもらいやすいですよ。

洗濯物畳みも、小さな子におすすめ!
5.他の新しいおもちゃに頼ろう
どうしてもごっこ遊びが辛い場合は、新しいおもちゃに頼るのも一つの手です。
子どもは新しいおもちゃであれば比較的集中して遊んでくれます。
子どもとごっこ遊びするメリット

ごっこ遊びには、子どもの発達に多くのメリットがあります。
- 社会性の発達
- 言語能力の向上
- 想像力の発展
- 感情コントロールと他者理解
- 状況判断能力の発展
こどもにとって「遊び=学び」なので、積極的にごっこ
各年齢ごとのごっこ遊びの特徴&こどもの発達
2~3歳のごっこ遊びの特徴

2~3歳になると、簡単な役になりきるごっこ遊びが始まります。
お母さん、お店屋さんなど、まずはいつもそばにいる身近な大人の真似をします。
2〜3歳のごっこ遊びには、以下のような特徴があります。
模倣が中心でシンプルな役割
- 身近な大人(親や保育士)の日常的な行動をそのまま真似する
- 「お母さん」「赤ちゃん」「お医者さん」といった単純な役柄
- 家事(料理、掃除)や育児(人形の世話)など、実際の生活場面を再現
- 長い会話やストーリー性はない
- 簡単な言葉や短い会話で遊びを進める

言葉の発達が促されるように、相づちを打ってあげよう!
2~3歳のごっこ遊びは個人遊びが中心
- 他の子どもと一緒に遊ぶよりも、一人で想像の世界を楽しむ
- 並行遊びと呼ばれる、近くにいるが各自が別々に遊ぶスタイル

横にいて、見守ってあげるだけでも満足することも!
集中力は少なく、すぐに違う遊びになる
- 遊びの時間は短く、集中力も限られている
- 突然遊びが変わることも多い

2~3歳はまだ長く遊び続けることはないので、違う遊びに誘導して親も気分転換しましょう!
3~5歳のごっこ遊びの特徴

3~5歳になると想像力が豊かになり、より複雑な役割遊びが可能になります。
演じる役割も多くなり、家族、幼稚園の先生、さまざまなお店屋さんなど多岐に渡ります。
遊びのストーリーは2~3歳に比べると発展していきます。
3〜5歳のごっこ遊びには、以下のような特徴があります。
想像力が拡大しストーリー性がアップ
- より複雑で創造的なストーリーを作り出せるようになる
- 想像の世界が豊かになり、現実にない状況や架空のキャラクターも登場させる

おもしろい設定を提案してくるから笑ってしまうときも!
友達と一緒に役割を分担する
- 「お店屋さんとお客様」「先生と生徒」「家族」など、より構造化された役割遊びをする
- 他の子どもと関わりながらそれぞれ役割を持って遊びを進める
- より長く複雑な会話や役割に合った台詞が可能になり、想像上の状況を説明できる
- 遊びに必要な「道具」をおもちゃや周囲のものを使って作る

「わたしはお姫さまで、お母さんは王子様ね!」の役割分担が3歳娘による最近のブーム。
感情の理解が深まり表現力がアップ
- 他者の感情への共感性が育ち、より複雑な感情表現が可能になる
- 役を通じて異なる感情を理解し、表現する
集中して遊べる時間が増えてくる
- 遊びに集中できる時間が長くなり、一つの遊びを数十分続けられるようになる
3~5歳のごっこ遊びは、子どもの社会性、創造性、言語能力、感情理解において非常に重要な発達段階となります。

3歳以降になると親にセリフを要求してくるようになるよ!
5~7歳のごっこ遊びの特徴

ルールのある遊びや構造化されたごっこ遊びが増え、友達と一緒に、複雑なシナリオを作れます。
子どもによっては7歳を過ぎても想像力豊かなごっこ遊びを続ける場合もありますが、徐々に他の遊びや活動に移行していきます。

うちの長男は9歳の今もごっこ遊びを楽しんでいるので終わり時は個人差あるかな~
5〜7歳のごっこ遊びには、以下のような特徴があります。
複雑なストーリーが展開
- より洗練され、長く続く複雑なシナリオを創造できる
- 映画やアニメ、絵本などの影響を強く受けた遊びが増える
集団での遊びが増えてくる
- グループでの遊びが主流になり、明確な役割分担と共同作業ができる
- チームワークと協調性が遊びを通じて育まれる
- リーダーシップとフォロワーシップが生まれる

お友達との関わりが多様になってくるね!!

その分トラブルも増えがちな時期…
遊びの中で決めた複雑なルールを守れる
- 遊びのルールがより明確で複雑になる
- 事前に遊びのルールを話し合い、互いに合意できる
- 職業、歴史上の人物、架空のヒーローなど、幅広い役割ができる
- 役柄の心理や背景を考慮するようになる
小道具や舞台を作りこむ
- 遊びの舞台や道具を作るのを楽しめる
- 日常品を創造的に活用し、本格的な小道具を作成する

小道具作成が始まると時間がかかる…
現実的な経験が活かされたごっこ遊びを展開
- 学校や社会での経験を活かし、学んだ知識を遊びに取り入れる
この年齢のごっこ遊びは、子どもの社会性、認知能力、創造性、感情知性の発達において極めて重要な役割を果たします。遊びを通じて、子どもたちは世界を理解し、自己を探求する重要な学習プロセスを経験しているのです。

大きくなってくると、友達同士や兄弟でごっこ遊びをしてくれる時間が増えてくるので親の出番は減らせますよ!
まとめ

こどものごっこ遊びは、社会性、言語能力、感情コントロールなどさまざまな発達を促す効果があります。
時間や気持ちにゆとりがあるときは、時間を決めて一緒に楽しんであげましょう!
付き合うのが辛い時は、小物の利用、他の遊びや家事への誘導をするなど大人がストレスを溜めないように工夫してください。